【この本読んでみて!】コンビニ人間/一人時間の読書にお薦めの本

すー
すー

主人公の鈍感さは尋常ではないし生まれもったモノ。でも、身につけられたら、これからの人生かわるかも。

って、ことに気づきました。

さあ、どう活かそうかな。

村田沙耶香/著 (文春文庫)

こんにちは、すーです。

一人時間、創れていますか?せわしない日常。一瞬でも一人時間を創って、のんびり行きましょう。

一人時間の一つの過ごし方、読書。

今回ご紹介する作品は、『コンビニ人間』です。芥川賞作家である 村田沙耶香 さんの作品であり、主人公と彼女に関わる人を通じて『生きること』について考えさせられる1冊です。

一人時間に生まれる、もう一人のワタシ

主人公は、独身でフリーターの古倉恵子。コンビニと言う箱の中で生き生きと働き、自分はコンビニを動かしている部品の一つだと思っており、相手の話し方や持ち物等を自身に取り入れて、自分を創っています。それは、彼女なりに考えた人との関わり方なのです。相手を安心させるための術、とも言えるでしょう。

仕事にマニュアルがあるように、生きることにもマニュアルを求めます。そのため、自分でコントロール出来ないことに対してどうしたらいいのか想像が出来ず、時に、人に指示を仰ぐので、問われた方は困惑してしまいます。周囲から浴びせられる干渉をものともしない様子には、驚かされます。と言うか、干渉というモノをを理解出来ないのでしょう。生きてきた中で多少なりとも干渉される鬱陶しさを知ってしまっては、若干の羨ましさを感じます。

彼女の第一印象は、『ブっ飛んでる…』

AI ?それとも、サイコパス?無機質で、周囲をゾッとさせる言動に初めは戸惑いますが、次第に、その彼女らしさは物語に程よい刺激を与えてくれます。

『コンビニ』『パート/アルバイト』『店長(上司)/仕事の仲間』。極フツーの日常が背景なので、物語は想像しやすいはずです。一人時間に生まれる、もう一人のワタシ。私は主人公の古倉さんに自分を重ねました。あなたが重ねる登場人物は、果たして、どの人でしょう。

一人時間だからこそ、じっくり考えられる

普通とは、なんでしょう。

『自分らしく』や『多様性』を謳う社会にも、しっかりと普通圧力は存在します。私の造語ですが、普通に生きることを要求したり、価値観を押し付けるものすごく厄介なもの、それが『普通圧力』です。

  • 結婚しないの?
  • 就職しないの?
  • 誰かいい人いないの?
  • 女なんだから
  • 男なんだから
  • 親なんだから

これらの「?」と『○○なんだから』は、思いやりと紙一重。決して物語の中の話ではありません。

相手を心配して投げ掛けても、押し付けてしまっては、ただの干渉です。また、押し付けられたと感じてしまって単なる重たい言葉に過ぎず、時に自分で自分を縛って苦しくなります。

スラスラと読み進めていても、ふとページを捲る指が止まる瞬間があります。それは、自分の過ごしている日常や過去において経験した普通圧力を想い出した瞬間。

そんな時は存分に想い達と向き合いましょう。だって、一人時間なのですから。

一人時間だからこそ自分と向き合える

彼女の友人知人、職場の仲間、ひょんな流れで同居を始めた白羽さん。彼女を心配しながら見守る、母と妹。登場人物はいたってシンプルですが、彼らから発せられる野次は、なかなかの重量級。友人宅に集まって BBQ をする場面があるのですが、子どもの頃の彼女だったら、その場に血が流れていたかも知れません。

人間関係よりも、こんな環境の中でも自分の考えを見失わず、人の意見に飲み込まれずに生きて行かれるのか?と、自分自身に問いかけられる読後感でした。

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本は、日常から別の世界へ連れて行ってくれます。一瞬のトリップが自由に出来るのも、一人時間の魅力です。

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